自然首都・只見  


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企画展パネルの 貸し出しについて

 
平成23年度


■世界のブナ展 

北半球の冷温帯地域にかつて広大なブナ林が存在しました。ところが、有史以来人の手が加わり、伐採などによって面積が減少し、今日、原生的なブナ林を見ることは困難となっています。

 只見町には、豊かな自然環境が残されています。なかでも、多雪環境の下で形成された雪食崩壊地に張り付く低木林と安定した立地に発達するブナに代表される冷温帯落葉樹林が、広大な面積にわたって残されていることが特徴の1つにあげられます。このブナ林は、世界的にみても稀な多雪環境下で成立するブナ林で、植物社会学的に特異な組成と構造を有しており、生物多様性に富み、学術的にも貴重な存在といえます。

 世界のブナ展では、日本のブナと世界のブナの仲間、そしてその森林を紹介します。それらを通して、只見町のブナ林の価値を知るきっかけとしていただきたいと思います。

世界のブナ展.pdf パネル枚数:25枚 ※最初の5枚のみ閲覧できます。 

■只見の自然を食べる

只見町に広がる豊かな自然環境は、この地域に生きる人々に多くの恩恵をもたらし、その生活を支えてきました。人々は春の雪解けと共に顔を出す山野草を採取し、初夏から夏にかけては川魚を獲り、秋には山に分け入りキノコを採取します。冬には、狩猟を行い、貴重なタンパク源の他に、毛皮や薬となる熊の胆を得ていました。

 また、野菜が乏しい冬に食べることが出来るように、乾燥させたり塩漬けにしたりするなどの保存技術が発達しました。

 この企画展では、只見の自然資源の紹介とその採取方法や保存技術、料理法の一部を紹介します。豊かな自然環境とそれに根ざした地域の生活・文化・歴史を再確認し、次の世代に引き継ぐ機会とするとともに、多くの方々に広く紹介出来ればと思います。

只見の自然を食べる.pdf パネル枚数:21枚 ※最初の5枚のみ閲覧できます。 


 
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